シーリング工事 バックアップ材
バックアップ材は、
目地の厚み(目地底の深さ)を調節する目的で目地内に挿入します。
目地の厚みは目地幅と同等か1.2倍程度までが標準で、
最大でも目地幅の1.5倍程度までとします。
目地底が深すぎる場合は、
適切な深さになるバックアップ材を挿入して調節します。

バックアップ材の材質
材質は発泡ポリエチレンが主です。
弾力性があって、
シーリング材を支持するだけの強度があり、
シーリング材と接着しにくい素材です。
バックアップ材の効果
目地底に到達していないシーリングは、
切れ易く剥がれ易い状態です。
バックアップ材は、
上からの力に対する支えになり、
切れたり剥がれたりに抵抗することができます。
シーリング目地の打ち替え工事の際、
バックアップ材の挿入手間やコストを惜しむのか、
目地底に達していないシーリング目地を見かけることがあります。
また残念なことにバックアップ材を使い、
目地底の深さを調整することを知らない作業員がいます。
品質管理を担う立場の現場監督さんのなかにも、
正しいシーリング工事の手順を知らない人もいます。
工事費が安いという理由だけで工事会社を選ぶと、
後々、後悔させられることがありますのでご注意ください。