木材会館
2009年新木場に、
都市における耐火構想木造建築の先駆けとして、
東京木材問屋組合の本部ビルが建築されました。
都心の大型建築における木材の復権を目指し、
木材の可能性を追求した建物です。
2015年に外壁の高圧洗浄と再塗装を行い、
2021年には外壁再塗装を含めた大規模修繕工事を実施しました。
次回の外壁メンテナンスは2027年を予定しており、
6年毎のメンテナンスを目安にしているとのことです。
建築士としては外観はもとより、
避難安全検証法を用いて内装不燃の制限を除外したこと、
耐火検証法と構造の評定を受けて、
木材を不燃化することなく内装材、外装材、構造材に用いた手法に、
凄い手間をかけた設計をするものだと感心させられた建物です。
一級建築士 佐藤静