エトリンガイトの遅延生成
エトリンガイトは、
コンクリートの中で進む水和反応(化学反応)の一つです。
エトリンガイトが生成される条件は、
【1】高温の蒸気養生
【2】過剰な硫酸塩
【3】十分な水分供給
です。
砕石内などに硫酸塩が存在し水分が供給され続けると、
エトリンガイトは遅れて生成されます。
また、蒸気養生を行うコンクリート二次製品に多く現れる現象です。
エトリンガイトは、
多く場合膨張する生成物ですので、
コンクリートのひび割れ、破壊・破損欠落の原因の一つとなります。
一級建築士、コンクリート診断士 佐藤静