小屋裏換気
小屋裏とは天井と屋根の間の空間のことで、
天井裏とも言います。
小屋裏は湿気を多く含んだ暖かい空気が室内から上がってきます。
冬期間や夜間、屋根は温度が低くなりますので、
湿度の高い暖かい空気は冷やされて結露水が発生します。
このような結露を防ぐには、
小屋裏の空気を外部に排出することが一番簡単な方法で、
これを小屋裏換気と言います。
小屋裏換気は建築基準法に定めは無く、
また国土交通省や建築学会などが定めた技術的基準もありません。
ただしフラット35を利用する住宅は、
融資基準に定める小屋裏換気の設置が必要です。
小屋裏換気を取る(設置する)場所は、
・妻側の壁
・軒天井
・屋根の棟
が一般的です。
欧州風デザインの建物の場合、
明り採り目的ではなく小屋裏換気を目的とした
ドーマー(屋根から突き出た小窓)を設置することもあります。
一級建築士 佐藤静