大規模修繕工事　施工例

鉄筋コンクリート造
一部タイル外壁・一部塗装外壁の中規模ビル

１．屋上、ベランダの防水工事

防水は日射熱、紫外線、振動、風雨、降積雪、凍結融解などの影響で
劣化し破れたり裂けたり傷ついたり剥がれたりします。

防水不良を放置すると雨漏りがはじまり、
雨漏りは建物の寿命を短くするだけでなく、
人の健康被害や電気的事故にまでつながります。

万一、雨漏りを発見したときは、
外部に目立った不良が確認出来ない場合でも、
内部に不良が隠れている場合があります。
専門家による点検を実施することをお奨めします。

２．外壁伸縮目地のシーリング工事

タイルやコンクリートは固い物質ですので、
一定距離または一定面積ごとに弾性材料のシーリング材で
伸縮目地と呼ばれるクッションとなる部分を作ります。

窓のサッシや玄関の鋼製扉とコンクリート・タイル壁との隙間も
シーリング材で埋めてクッションの役割を担ってもらいます。

これらシーリング材料も屋上防水材料とほぼ同じ成分で作られています。
紫外線等によって劣化し、割れ、裂けや剥がれが生じます。

シーリングの打替えや増し打ちは建物外部からの工事になり、
外部足場が無いと工事を行うことは出来ません。

外壁タイルの張替や補強、コンクリートクラックの補修、外壁塗装、
外部鉄部塗装などと一緒に行うことで、
外部足場設置が一度に済み、経済的に工事を行うことが可能です。

３．外壁タイルの張替え、補強

タイルが劣化すると割れたり、ヒビが入ったり、
最悪は躯体から剥がれ地上に落下します。

通行人などが怪我した場合は、
建物所有者の賠償責任を問われることがあります。

地上や遠くからの目視だけではタイル表面のヒビ、
接着不良やタイル浮きを発見することは困難です。

外部足場を設置したときこそ、
タイル一枚一枚の状態を確認することが出来る絶好の機会です。

足場設置後に専門家による点検を実施し、
不良部は張替えや補強する工法があります。

４．コンクリートひび割れの補修

コンクリートは強固であるがゆえに細かいひび割れが生じやすく、
一旦生じたひび割れは悪化し内部にまで劣化が及びやすい材料です。

ひび割れが小さいうちに補修することで、
コンクリート内部にまで雨水が浸透することを防ぐことが出来ます。

コンクリート内部に雨水が達すると、
鉄筋を錆びさせコンクリートの強度を弱らせて
コンクリート壁の崩落やコンクリート柱の欠損など
安全性に問題のある建物になります。

外部足場を設置した際、
専門家による点検と不良部の修繕を行うことで
建物の健康を維持することは、
経済的な大規模修繕工事のの鉄則と言えます。

５．外壁塗装、外部鉄部塗装

塗装材料も化学製品ですので紫外線などにより劣化します。
塗装膜が劣化し剥離すると、タイルやコンクリートは
紫外線、温度変化や酸性雨の影響をダイレクトに受けることになり
劣化が急速に進みます。

塗装の剥離は塗装膜に触れることで簡単に確認が出来ます。
触れた手指が白くなること（チョーキング）は、
塗装膜の接着力が無くなり塗装膜が剥げている証拠です。

塗装膜は人間でいうところの日焼け止め、化粧ですので、
一刻も早く化粧し直すことが建物を健全に維持するためのコツです。

東京23区・東京近郊の防水工事なら東京都中央区の東京防水へお問い合わせください。

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ブログ執筆者：一級建築士　佐藤