防水工事は冬でも出来ます
気温が極端に低くなければ、
工事することは問題ありません
公共工事の場合は工事に関する決まりがあり、
気温が5℃以下では工事を行ってはならないと定めています。
だから民間工事でも良心的な工事会社は、
5℃以下になると工事を行わないとしています。
また、公共工事標準仕様書では湿度が高い日や雨の日は
工事を行ってはいけないと規定しています。
国土交通省「公共建築工事標準仕様書」
1.塗装場所の気温が5℃以下,湿度が 85%以上又は換気が適切でなく結露す
るなど塗料の乾燥に不適当な場合は,原則として,塗装を行わない。
2. 外部の塗装は,降雨のおそれのある場合及び強風時には,原則として,行わ
ない。
気温5度以下、
湿度85%以上の日は
なぜ工事してはいけないか
気温が低い、湿度が高い場合、
ウレタン防水膜が十分に硬化乾燥しないことがあります。
防水膜の硬化乾燥が不十分だと、
良好で均一な品質の防水膜の形成が難しくなり
脆くて剥がれ易い防水膜になります。
雨の日の工事は、
どんな支障がでますか?
・雨でウレタン防水が流れます
十分に硬化する前に雨に降られると塗料は流れます。
メーカーは塗料毎に乾燥時間(硬化時間)を定めています。
一般的なウレタン塗膜防水材の乾燥時間は、
夏期は10~13時間、 冬期は18~20時間です。
・ウレタン防水膜の不良原因になります。
ウレタン防水はウレタン樹脂を塗り重ねて防水層をつくり
膜で防水する仕組みです。
防水膜に雨水や空気が入り込むと、
太陽熱で膨張した水蒸気や空気が防水膜を押し上げ、
膨れや破れなどの原因となります。
屋上防水は陽あたりの良い場所ですので、
ウレタン防水膜の中に水・水蒸気の混入は命取りとなります。
風の強い時は、飛来する土・砂などで
防水膜に傷がつきます
強風時は細かい土、砂などが飛んできますので、
乾燥前の防水膜を傷つけあるいは防水膜表面が荒れてしまい、
防水機能を十分に発揮しない仕上りになります。
また、防水膜の中に砂や土埃が混ざったり、防水膜が波打ったり、
防水膜厚の薄いところや厚いところが出たりと、
防水膜の品質が悪く防水の性能が落ちた仕上がりになります。
防水膜の中に脆い砂や土埃が混ざると水の場合と同じように
温度上昇によって膨張爆発し防水膜を破壊することもあります。
強風時や強い風が吹くことがわかっているとき
は防水工事は行わないのが一般的です。
自分たちの都合を優先して工事を行い、
精度の低い防水工事を行う業者さんもいます。
東京防水は天気、気温の長期予報を見て工事予定を組みます。
作業を避けるべき天気の時は予定を変えたり、
養生シートを準備するなど、
職人と技術者が協力して高品質の工事を行っています。