防水工事 改修ドレンって何でしょうか?改修ドレンは必ず設置しなければなりませんか?
そもそもドレンって何?
ドレンってどういうものですか
ドレンとは雨水を集める場所、
あるいはそこに設置されている金物類のことです。
屋上は一見すると水平に見えますが、
水が流れるように緩い勾配がついています。
勾配の付いた屋上表面を流れる雨水は、
最終的にドレンに集まり、
竪樋(雨樋)を経由して地上や側溝に流れていきます。
ルーフバルコニーやベランダも屋上と同じように勾配がついていて、
雨水は同じような経路で排水されています。
![](https://tokyobousui.com/wp/wp-content/uploads/2021/11/スクリーンショット-42.png)
ドレン部分は雨漏りが起こりやすい場所です
雨漏りは多くの場合、
防水層が破れた所、剥がれた所、穴があいた所などで起こります。
しかしドレン部の不良が原因で起こる雨漏りもあります。
ドレン部分の不良で起こる雨漏りの事例をご紹介します。
1.防水層とドレンの接続部
ドレンは耐久性、耐候性、固着性の高い金属製が多く使われます。
一方、防水材料は弾性の高い伸びのある材料です。
建物完成当初、両者の接着は強固でありかつ防水材は高弾性ですので、
両者が接する部分で切れ、割れ、剥がれなどが起こることはありません。
しかし防水材料は紫外線や凍結乾燥により徐々に弾性を喪失していきます。
防水材料の弾性が失われると金属ドレンの伸縮膨張や振動により、
防水材料の切れ、割れ、剥がれなどが生じて
両者の接続部から雨漏りが起こりはじめます。
![](https://tokyobousui.com/wp/wp-content/uploads/2021/11/横引きドレン.jpg)
2.ドレンとパイプの接続部
これは施工不良が最も考えられ原因です。
パイプが短いあるいは接着剤の塗布不足でパイプが抜けてしまった、
接着剤が硬化する前にドレンやパイプを動かしたなどが考えられます。
(下図A部分)
3.パイプの亀裂
横パイプはエルボ(曲り管)を介して、
外壁の外側で縦パイプ(竪樋)に接続されます。
縦パイプには強風時あるいは地震時に強い横方向の力が加わりますので、
躯体で拘束されている横パイプに亀裂が入ることがあります。(下図B部分)
この亀裂が雨漏りの原因になっていることが多々あります。
![](https://tokyobousui.com/wp/wp-content/uploads/2021/11/横引きドレン雨漏り箇所.jpg)
改修ドレンとは
改修ドレンは、現在のドレンの上に覆い被せて設置するドレンで、
竪樋にまで達するパイプと一体化した製品です。
改修ドレンの素材は一般的に鉛製が用いられます。
現在のドレンやその廻りの形状になじむように叩き加工して設置しますので、
柔らかく変形させやすい鉛が適しています。
![](https://tokyobousui.com/wp/wp-content/uploads/2021/11/スクリーンショット-43.png)
改修ドレンの設置手順
鉛板の根元から出ているホースを横パイプの奥の、
竪樋に達するまで差し込みます。
ドレン金物と横パイプの付根や
横パイプの途中に生じた亀裂からの雨漏りはこれで無くなります。
さらに既存ドレン廻りの形状に馴染むようにハンマーなどで
軽くたたきながら改修ドレンを設置していきます。
![](https://tokyobousui.com/wp/wp-content/uploads/2021/11/DSC_6811.jpg)
設置 鉛を叩いて取り付ける場所の形状になじませているところ
補強メッシュと防水シーリング材を用いて、
回収ドレンの鉛板と旧防水層の隙間を補強しながら塞ぎます。
![](https://tokyobousui.com/wp/wp-content/uploads/2021/11/DSC_6813.jpg)
![](https://tokyobousui.com/wp/wp-content/uploads/2021/11/DSC_6814.jpg)
改修ドレンの設置完了です。
このあと平場や立上りと同じ作業工程で防水材の塗布を行います。
![](https://tokyobousui.com/wp/wp-content/uploads/2021/11/DSC_6815-1.jpg)
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