屋上防水 ウレタン防水の工法・種類
ウレタン防水の工法
ウレタン防水の工法としては、以下の3つが代表的なものです。
1.通気緩衝工法
2.機械的固定工法
3.密着工法
1.通気緩衝工法
通気性を有するシートを全面敷設し、
ウレタン防水材を塗布して防水層を作ります。
膨れの原因となる下地に含まれている水分・水蒸気は、
通気緩衝シート裏面を経由し脱気筒から排出されるため、
膨れが発生しにくい構造になっています。
またウレタン塗膜の破断の原因となる既存防水材やコンクリートの伸縮、
クラックやクリープ現象に対しては、
通気緩衝シートの緩衝効果によりウレタン塗膜への影響が低減されます。
2回目以降の防水改修は劣化損傷が激しくなければ、
ウレタン防水の特徴である塗り重ねにより低コストでの改修が可能です。
維持管理コストを抑えることができる工法でもあります。

施工に適した既存防水の種類
・アスファルト防水保護コンクリート仕上げ
・露出アスファルト防水
・シート防水
・ウレタン防水
工事費用の目安
1平米あたりの単価は、
6500円~8500円程度です。
2.機械的固定工法
改質アスファルト製の防水型シートを
専用アンカーピンで部分固定した上に
ウレタン塗膜防水材を塗布することで防水層を形成します。
部分固定を用いるので既存防水の平滑性に対する要求が軽減されるため、
既存防水を撤去することなく改修できることから
露出防水の改修に最も適した工法です。
既存防水層の撤去費や下地処理費を節約することが出来るうえに、
工期を短縮することも可能な工法です。
2回目以降の防水改修は劣化損傷が激しくなければ、
ウレタン防水の特徴である塗り重ねにより低コストでの改修が可能です。

施工に適した既存防水の種類
・露出アスファルト防水
・穴あきや裂傷がなど劣化が激しいシート防水
・凸凹や劣化が激しいウレタン防水
工事費用の目安
1平米あたりの工事単価は、
7000円~9000円程度です。
疑問:通気緩衝工法と機械的固定工法の
選び分けのポイント
通気緩衝工法は、
既存防水層の状態が良くないときは施工できません。
一方、機械的固定工法は、
既存防水層の状態にはあまり関係なく施工できる工法です。
ただし、機械的固定工法は施工後にシワが生じたり、
下地防水層の水分水蒸気による膨れが生じることもあります。
既存防水層の状態が悪くなければ通気緩衝工法をお薦めします。
3.密着工法
ウレタン塗膜防水のメリットである重ね塗りで改修します。
既存防水層の傷みが少なく、
良好な状態のウレタン防水層に適用できる、
最も経済的な改修工法です。
トップコートだけを塗り替えることで、
更に経済的な改修が可能となります。
トップコートの塗り替え時期は
日照条件や自然条件にもよりますが、
おおよそ3年~5年程度が目安です。

工事費の目安
1平米あたりの工事単価は、
密着工法が4500円から6500円、
トップコートのみの塗り替えで2000円から4000円程度が目安です。
4.その他の工法
(1)防滑性ビニル床シート複合工法
共用廊下やベランダなど、
美観を重視したい場合にお薦めする工法です。
防滑性ビニル床シートを床に張り、
立上りと排水溝をウレタン塗膜防水密着工法で施工し、
継ぎ目を一体化させるハイブリッド防水工法です。
狭い部分や複雑な形状部分の施工も可能ですので、
・柱が出ている場合
・エアコン室外機などの移動が可能なものがある場合
でも施工が可能です。
(2)超速硬化ウレタン密着工法(スプレー)
「出来るだけ早く歩行可能な状態にして欲しい」
というご要望にお応えするのが超速硬化ウレタン密着工法です。
専用機械による吹付後すぐに硬化を始め、
施工30分後には歩行が可能になります。
開放廊下の閉鎖期間が短いので、
居住者さまが受ける影響の少ない工法です。
複雑な形状でもウレタン防水材は全面に行き渡り、
優れた水密性と高い耐久性を保持した防水層に仕上がります。
強靭なゴム弾性の塗膜ですので、
・コンクリートの温度伸縮
・コンクリートのクリープ現象
・歩行による繰り返し荷重が原因のクラック
などに対し、充分な下地追従性能を発揮し、
ひび割れや破れなどが発生することはありません。