大規模修繕はどんな工事を行うのですか？

大規模修繕工事の工事内容

「大規模修繕工事とはどういう工事か、
具体的な内容を教えてくださいませんか。」
とご質問を受けることがあります。

建築基準法上の大規模修繕工事

建築基準法上では、
主要構造部（屋根、外壁、柱、梁、階段など）の一種以上を、
過半にわたり修繕することと定義しています。

これは建築確認申請手続き上の話であり、
一般的な大規模修繕とは少しニュアンスが違います。

一般的な大規模修繕工事は・・

１．タイル工事

・外壁タイルの張替え工事
・外壁タイルの浮き修繕工事

２．シーリング工事

・タイルなどの外壁目地シーリング工事
・コンクリート躯体のひび割れ修繕工事
・コンクリート躯体の欠損部の断面修復工事

３．塗装工事

・外壁の塗装
・外部鉄部塗装

４．防水工事

・屋上防水工事
・ベランダ防水工事
・外部廊下の防水工事

などが一般的な大規模修繕工事の内容です。

その他の箇所・部位、工事内容としては、

・アプローチやエントランス廻りの修繕
・各住戸の玄関ドアの塗装
・各住戸の外部パイプスペース扉の塗装
・敷地廻りのフェンスなどの修繕
・機械式駐車場の修繕、改修
・自転車置場の塗装、修繕、改修

など、付帯する施設や設備の修繕があります。

工事見積を依頼する前の準備

大規模修繕工事の高い品質と満足な仕上がりを求めるには、
外部足場の設置は必要不可欠です。

せっかく高い費用を掛けて外部足場を設置するのであれば、
不良個所全てを直し切った方がコストの軽減になります。

・過去の修繕歴
・新築時の図面（建築確認済）、
・新築時の施工会社名、
・管理会社名
・長期修繕計画書

などは、
大規模修繕の工事内容、使用材料、諸手続きを進めるうえで、
大変重要な情報になります。

ご相談になさる前に、整理されておくと便利です。

東京の大規模修繕工事、防水工事、外装修繕工事は、千代田区西神田の東京防水にお任せください。

コラム執筆者：一級建築士　佐藤静