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外壁タイルの浮き修繕工事その3 外観デザインの変更可能な工法

コラム

デザインそのままのタイル浮き補修工法の復習

タイル柄(意匠・デザイン)はそのままで、
タイル剥落を防止する工法については、
前回までのコラムで以下3種類をご紹介しました。

1.エポキシ樹脂注入工法

2.ウレタン樹脂被覆工法

3.1+2の複合工法

下のURLをクリックすると、
それぞれののコラムをご覧いただくことができます。

エポキシ樹脂注入工法


https://tokyobousui.com/?p=8118

ウレタン樹脂被覆工法


https://tokyobousui.com/%E5%A4%96%E5%A3%81%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%B5%AE%E3%81%8D%E4%BF%AE%E7%B9%95%E3%81%9D%E3%81%AE2%E3%82%A6%E3%83%AC%E3%82%BF%E3%83%B3%E6%A8%B9%E8%84%82%E8%A2%AB%E8%A6%86%E5%B7%A5%E6%B3%95


タイル柄のデザイン・意匠を
落下防止対策と一緒に
変えことができる工法

タイルの剥落防止対策を行いながら、
外壁の意匠(タイル柄)を変えることができる工法があります。

既存タイルの上に高い接着力を有する樹脂モルタルを左官し、
タイル柄を覆い消してしまう工法です。

樹脂モルタルを左官する下地として特殊ネットを使用するか否かで、


・特殊ネットを使う工法=ピンネット工法


・ネットを必要としない工法=ノンネット工法

の2種類があります。

1.ピンネット工法

タイルやモルタルの浮いた部分を、
特殊なピンでコンクリート躯体に打ち込んで固定した上で、
高張力繊維ネットあるいはガラスネットで補強して、
外壁の落下を防止する補修工法です。

ネットの上に樹脂モルタルを左官することで、
面全体でタイル剥落を防止します。

タイルは樹脂モルタルで覆い隠されますので、
色も柄も自由に変えることができます。

ダイフレックス社「エフ・ネット工法」

様々なメーカーが独自の製品名で流通させていますが、
原理や使用する材料に大きな違いはありません。

当社はダイフレックス社の「エフ・ネット工法」を使い、
多くの建物で工事を行っています。

エフ・ネットタイル工法 当社施工例


エフ・ネットタイル工法 当社施工例
エフネット工法 仕上りイメージ
エフネット工法の工事手順

2.ノンネット工法

ピンネット工法との相違点は特殊ネットを使わない点です。
ポリマーセメントを既存タイル表面や既存モルタルに、
直接塗布するだけで剥落を防止することができます。

同時に既存表面が覆い隠されるので、
タイル柄などの意匠変更も可能な工法です。

ポリマーセメントをネットが無くても左官することができる点が、
この工法の最大の特徴です。

ネットを張る手間が必要ありませんので、
工期短縮と作業員人件費の削減が可能な工法です。

ネットを張る場合と同じように、
表面のモルタルは好みの柄や色を選ぶことができます。

ダイフレックス社「ノンネットガードU」

ダイフレック社の「ノンネットガードU]は、
UR都市機構の複合外壁補修工法の要求性能を満たしています。

要求性能のなかには接着強度試験や耐久性試験もあり、
試験結果数値はそれぞれの判定基準数値を大幅に超えています。

ダイフレックスカタログ
ノンネットガードU 施工断面・仕様
安全性能

ノンネットガードU工法は、
UR都市機構の要求性能試験をクリアした製品です。

また、日本建築仕上学会の振動試験において、
東日本大震災時の地震加速度で振動させた場合でも、
剥落を起こさない接着力及び安全性の確認が取れている安心安全な工法です。

ノン根とおガード工法 性能試験結果

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コラム執筆者:一級建築士 佐藤静

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