外部仮設足場の費用の相場はどのくらい？

外部仮設足場の概算費用

外部足場の費用は諸条件により変わります。

一般的には、外壁面積の広さに比例しますが、
足場を組む場所の交通量や通行人の多少、
足場を組むのに影響する障害の有無、
足場材料の運搬距離の長さ
など、足場設置工事を行う難しさ易しさよって価格は変動します。

東京防水のこれまでの実績では、
外壁1平米面積あたり1,300円～2,000円
が最も多い価格帯です。

大きな建物の場合は、
外部足場を設置する工事費だけで相当の金額になります。
工事費の予算を組まれるときはご注意ください。

この金額はあくまでも目安ですのでご理解をお願いします。

外部足場はしっかりとした工事を行う
にはどうしても必要です

大規模修繕工事を行う際は、多くの場合、外部足場が必要です。
外部足場を設置することで安全に工事ができるうえに、
外壁を含めた建物全体の不良個所の全てを点検でき、
漏れなく修繕することが可能となります。

塗装の塗り残しや修繕残しを無くして
しっかりとした工事を行うには、
外部足場の設置はどうしても必要な工事です。

外部足場が持つ負のイメージ

工事作業員たちが足場から部屋の中を覗いてるように感じ、
落ち着かない生活になります。

夜間、外部から不審者が外部足場を利用して登ってくるのではないか
と不安になる方も多くいらっしゃいます。

私たち工事に携わる者は、
出来る限り居住者様の心理的負担にならないよう、
安全を確保する意味でも足元を見るようにして移動したり
作業したりするよう心掛けています。

また夜間、外部足場に不審者が侵入することが無いよう、
外部足場出入口も必ず施錠いたします。

外部足場の外側に張るメッシュシート

作業員や工具類の落下防止と塗料などの飛散防止の目的で、
外部足場の外側にメッシュシートというものを張ります。

メッシュ状のシートとは言え、
光が通りにくくなり、部屋の中はどうしても暗くなります。

また風の通りも悪くなりますので、
エアコンを必要としない爽やかな天気のときでも、
窓を開けて過ごすことは難しくなります。

さらに外壁の塗装を行う日は、
ベランダやバルコニーに洗濯物を干すこともできません。

いろいろとご不便とご迷惑をお掛けする外部足場ではありますが、
安全で確実な工事のためにはどうしても必要なものであります。
何卒ご理解とご協力をお願いいたします。

無足場工法（ブランコ工法）

ある狭い範囲の不良部分だけを直したい時や、
建物全体では無く限定した数カ所の劣化状況を点検・調査したいときは、
建物全体に足場を組むのはもったいないことです。

そういう時に役立つのが無足場工法、
俗にブランコ工法と呼んでいる、とても便利な方法があります。

大きな建物の劣化状況を点検・調査する場合、
通常、20～30ヵ所程度の測定ポイントを設け、
その結果から建物全体の劣化状況を推測することが行われます。

バルコニーや外部廊下から点検が難しい場所や、
写真撮影だけでは判断が難しいときは、
点検調査のためだけに足場を組むのはもったいないので、
無足場工法を使って点検調査を行います。

また、外壁全体の不良劣化は見あたらないが、
台風の後など強風に乗って飛散してきた物などによって
外壁に割れや亀裂が生じた部分を修理するときなど、
狭い範囲の修理を行う場合に重宝する工法です。

屋上からロープを垂らして作業員がロープを伝いながら点検調査したり、
応急修理などを行います。

無足場工法は、騒音や振動が発生しない上に、
費用も足場を組む場合より大幅に安くなります。

また、隣の建物との隙間が狭くて足場が組めない場所でも、
人が一人はいるスペースがあれば作業は可能です。

都心部のビルとビルの僅かな隙間でも有効な方法です。

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ブログ執筆者：一級建築士　佐藤