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タイル張り外壁の調査

大規模修繕

外壁のタイルの役割

ビルやマンションは外壁にタイルが貼られている建物が多くあります。
高級感があり資産性が高い建物として見られるのは勿論ですが、
建物の長寿命化にもタイル外壁は一役買っています。

外壁に張られたタイルはコンクリートなどの躯体の劣化因子となる雨水、
二酸化炭素や酸素がコンクリート躯体に入り込むのを防ぐ効果があり、
コンクリート躯体の劣化進行を遅らせるのに役立っています。

外壁タイルが劣化する原因

外壁タイルは建物が受ける繰り返しの振動や
直射日光に直接晒されていることによる温度変化で
タイル自体が収縮します。

その収縮はタイル本体やモルタル目地に
微細なクラックが生じさせることになります。

このクラックから雨水や紫外線、
二酸化炭素などの劣化促進因子がタイル内に入り込み、
タイル自体のクラック・割れを大きくしたり、
タイルとコンクリート躯体の間の接着力を弱ませたりします。


そのような外壁タイルを放置すると
タイルの落下により通行人など第三者に危害を与える可能性があります。

外壁タイルの不良を発見した場合は、
速やかに修繕することをお勧めします。

タイル亀裂やタイル浮きが散見される外壁
タイル剥離が起こる原因、起こり易い場所

外壁タイルの1次調査

外壁タイルの調査は、地上や外部廊下、外部階段などからの
目視調査が最も簡単で最も費用が掛からない方法です。

温度変化が激しい場所に建つ建物や、
直射日光が良く当たる場所など自然環境が厳しい外壁、
交通量が多い道路からの振動を受ける場所に建つ建物は、
打診棒を使って調査を行うことを推奨します。

音の違いを聞き取る打診調査は、
浮きや割れなどが無いかを確認する便利な方法です。

打診調査は通常は無料で行う会社さんが多いですが、
調査を依頼するときは費用が発生しないことを確認しましょう。

打診棒による打診調査

1次調査で異常や違和感があったら
詳細調査を依頼しましょう

地上や外部廊下・階段からの目視調査で異常や違和感があった場合は、
別途、費用が発生しますが写真撮影、赤外線サーモグラフィや
ドローンを活用して詳細調査を行います。


さらにタイルの浮きや割れを発見したとき、
それらの兆候が疑わしいときは、

・タイル接着力調査
・コンクリート躯体の圧縮強度
・コンクリート中性化の調査、
・不要タイルの一部を剥がしてみる

などの物理的調査を行うことになります。

これらの詳細調査は費用が発生し、
調査したい個所が高所の場合は外部足場の設置が必要になりますので、
調査に要する費用や時間などは事前に確認してから実施しましょう。

建築基準法12条の
「特定建築物定期調査報告」制度

建築基準法12条では建物の用途毎に一定規模以上の建物は、
3年に1回の割合で建物外部を含めた建築物の
「定期調査報告書」の提出を義務付けています。


外壁の劣化状況も調査報告項目にありますので、
有資格者による調査と報告書の作成が必要となります。

詳しくは管理会社などにご相談なさるか弊社にお問合せください。

タイル外壁の調査時期

①交通や風による振動を常に受けている部位
②冬期の温度変化が激しい部位
➂冬期に北風を受けやすい部位
④直射日光が当たる部位
➄西日が長時間あたる部位
⑥内部欠陥がある部位
⑦積雪融雪が繰り返される場所や部位
⑧雨が上がった後に乾きにくい場所や部位
➈風抜けが悪く空気が澱む場所や部位
➉交通量が多くNOxが発生しやす地区にある建物

などは他の場所より劣化の速度が速くなります。
3~5年程度で軽度の浮きやひび割れが現れることもありますので、
少なくとも10年に一度は建物の健康ドッグを行ってみてはいかがでしょうか。

東京23区・東京近郊の防水工事、大規模修繕工事のことなら東京都中央区の東京防水へお問い合わせください。

東京防水ホームページhttps://tokyobousui.com/

ブログ執筆者:一級建築士 佐藤

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