屋上、共用廊下、ベランダなどの防水工事を超速硬化ウレタンを使ってできますか?
超速硬化ウレタンを使った屋根改修工法「リ・ルーフシステム」を
お読みくださったお客様からお問い合わせをいただきました。
「5階建ての賃貸マンションで屋上防水と共用廊下とベランダの防水工事を行いたいと考えているのだけど、共用廊下やベランダは早く使えるようにしたいので、超速硬化ウレタンを使って工事することはできますか?」
というご質問でした。
答えは「できます」。
超速硬化ウレタンは伸びや弾性に優れたウレタンの特性を損なうことなく
硬化時間だけを早めるために開発されたウレタン防水です。
通常の手塗りウレタン防水の施工が可能な場所に
超速硬化ウレタンを使うことは何ら問題はありません。
1.クイックスプレー
(超速硬化ウレタン吹付け)
従来の手塗りウレタン防水塗膜の長所である伸びと
弾性の優位性の特性を受け継ぎ、
硬化する時間を大幅に短縮した超速硬化ウレタンは、
専用機械による吹付け(スプレー)による施工しかありません。
専用機械本体は季節に左右されず最適な温度を保ちながら衝突撹拌を行い、
ホースを通して噴出するウレタンは常に一定の流量となるように
システムコントロールされています。
クイックスプレーの特徴
1.優れた塗膜物性
超速硬化ウレタンは従来のウレタンよりも伸びや弾性に優れていますので、
下地の挙動に対する追従性が向上し塗膜の強度も増したことで、
強靭な防水塗膜を形成します。
2.高い信頼性
一定の温度と一定の流量管理による機械施工のため、
均一かつ高い品質の防水層の形成が可能です。
3.優れた水密性と高い防水性
ジョイントの無いシームレスな防水層が形成されるので、
高い水密性を有しています。
また雨漏りの一因となり得る端末の押え金物を使用しないので、
防水性が向上しました。
4.ウレタン特有の重ね塗りが可能
ウレタン防水は他の防水と違い、
何度でも重ね塗りが出来るのことも特徴の一つです。
トップコートの塗り替えを定期的に行うことは、
防水性能を最も経済的に維持する方法です。
2.ゲットシステム
(低比重超速硬化ウレタン吹付け)
ゲットシステムは、
超速硬化ウレタンに圧縮空気を混入して低比重にすることで軽量化を図り、
ウレタン塗膜の厚みを確保することができるウレタン防水です。
ゲットシステムの特徴
1.ウレタン塗膜の伸びや弾性は従来のウレタン塗膜よりも向上し
被膜性能に優れるため、下地にひび割れやアバタなどの平滑不良が
軽微である場合は、樹脂モルタルなどによる下地処理が不要で、
そのまま施工しても良質の防水層を作ることができます。
2.ウレタン塗膜の衝撃吸収作用は膜厚が増すことでさらに向上し、
高い吸音効果が発揮されます。
3.高反射率の遮熱トップコートを使用することで
遮熱効果が高まります。