防水工事　雨漏りの放置は、人体と建物の安全性に悪影響です

雨漏りを放置すると
様々な問題が生じます

「雨漏りしているのはわかっているけど、普段使わないから。
　雨漏りを直さなくても良いかなって放っておいたら、
　こんなことになってて、慌ててそちらに連絡しました。」

というようなご相談を頂戴することがあります。

１．建物の構造が弱くなり、
　　安全な建物とは言えなくなります

雨水はコンクリートの成分を溶出させたり、
コンクリート内部の鉄筋や構造鉄骨を錆びさせたりして、
建物の構造を弱くします。

安全と思って使用している建物が、
地震などで損壊する恐れのある建物だということもあり得ます。

雨漏りを見つけたら少しでも早く修理することは、
安全で安心に暮らす為には必要不可欠なことです。

早期に対策しておけば良かった建物例

雨漏りを放置ことが原因で、
太い柱と梁のコンクリートが破損した建物を調査したことがあります。

コンクリートの中の鉄筋が腐食しコンクリートが爆裂し、
構造耐力は元の柱の半分程度になっていました。

応急的処置をしましたが、
現在の耐震基準に適合する建物に改修することは困難であったため、
最終的には建て替えざるを得ない結果になりました。

２．健康を害するカビやダニなどが発生します

雨漏りによって壁の内部にある断熱材が水を吸うとカビが発生します。

また石膏ボードなどの内装材も水分を吸い湿った状態が長く続くと
ビニルクロス表面や石膏ボードにカビが発生します。

ダニは湿気を含んだ断熱材、木材、畳に発生します。

カビ臭いなと感じたら健康に害が生じると思って、
少しでも早く修理することをお勧めします。

３．電気のショートをはじめ、
　　設備系統に支障が生じ安全が脅かされます

配線材や配管材も経年で劣化します。

木造建物の壁内にあったエアコンの電気配線が
経年劣化によるのか、
ネズミなどの小動物に噛まれたためか、
ビニル電線から中の銅線が見える状態でした。

雨漏りによる雨水でショートし、電線と断熱材が黒焦げになり
あわや火災に発展する危険があった建物を調査したことがあります。

金属製の水道配管材の場合は、
雨水か漏水かは解明できませんでしたが、
錆が発生し穴があいて水漏れを起こした建物もありました。

雨漏りを放置すると電気がショートすることは有り得ます。
火災につながる大変怖い雨漏りになりますので、
少しでも早く修理することをお薦めします。

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ブログ執筆者：一級建築士　佐藤静