東京防水の建物探訪~銀座三愛ドリームセンター
久しぶりの建物探訪記です。
今回は、私が福島の田舎から東京に出てきて以来、
何度となく訪れたことのある銀座4丁目交差点に建つ、
三愛ドリームセンター(三愛ビル)に関してです。
三愛ドリームセンターは、
カメラやコピー機などのメーカー(株)リコーの創業者市村氏が、
日建設計林昌二氏に設計を依頼し、
竹中工務店施工で1963年1月に竣工した建物です。
地下3階地上9階建ての円筒形建物で、
中心にエレベーターを配したユニークな形状です。
総ガラス張りの外観と最上部のネオンサイン広告等は、
交差点で信号待ちする人や歩行する人々の記憶に残る建物でした。
銀座4丁目交差点は、銀座和光、銀座三越、日産ギャラリー、
そして三愛ビルの4つの建物が面した銀座を象徴する交差点です。
(懐かしい旧称あるいは俗称で書かせて貰いました)
この三愛ドリームセンターの解体が、
残念なことですが、1カ月後の3月から始まります。
築後60年が経過し老朽化が激しく、
安全の確保が難しことが解体の理由です。
名物建築物が解体されることは、
大変忍びないことではありますが、
リコーはシータやデジタル技術を駆使して、
デジタルアーカイブスで保存してくれるとのことです。
新しい建物は、2027年に竣工の予定です。
設計者は大阪万博のシグネチャーパビリオンを設計した、
小堀哲夫(小堀哲夫建築設計事務所、法政大学教授)です。
4年後、
銀座4丁目交差点の風景がどのように変わるのか、
今から楽しみで仕方がありませんね。