マンション外壁 タイル浮きやタイル剥がれのある外壁の修繕方法と修繕工事費用
前回のコラムは外壁調査に関することを書きました。
今回は外壁の修繕方法と修繕工事費用に関するコラムです。
タイル剥がれはタイルの浮きからはじまります
タイル外壁は以下のような材質で構成されています。
1.コンクリート躯体
2.下地モルタル
タイルを張る面が波打っていると接着力が弱まります。
接着面が平滑になるようモルタルで不陸をとります。
(不陸をとる=平滑な面に仕上げる)
3.張付けモルタル
タイルを張り付ける接着剤の役目をします
4.タイル
タイルの浮きは、異なる材質の境目で発生します
コンクリート躯体 ⇔ 下地モルタル ⇔ 張付けモルタル ⇔ タイル
タイルの浮きを修繕する工法
1.アンカーピニングエポキシ樹脂注入工法
2.アンカーピン併用樹脂被覆工法
3.部分張替え
浮いているタイルを取り外し、同等のタイルを貼り直す方法です。
タイルの浮きが激しくタイルと躯体間の空隙が大きいときには、
接着剤の充填効果に不安がありますので部分張替えが適しています。
各工法の特徴紹介
1.アンカーピニングエポキシ樹脂注入工法
浮きがあるタイル部位の目地に穴をあけエポキシ樹脂接着剤を注入し、
専用のアンカーピンを打ち込んで固定する工法です。
樹脂を注入するための穴があいたアンカーピンを使用し、
アンカーピンを先に打ち込み、エポキシ樹脂を後注入するメーカーもあります。
長所
・悪い箇所だけを直すので工事費は安くなります
・部分改修なので工期が短かくて済みます
短所
・悪いところだけを直すので、 将来、新たな浮きが発生する可能性があります
・打診調査時、浮きの見落としがあった場合は、 タイル剥落の危険性は残ります
2.アンカーピン併用樹脂被覆工法
ダイフレックス社:エバーガードSG工法
特殊専用アンカーを打ち込み、タイル、張付けモルタル、下地モルタルを躯体に固定します。
塗膜強度が高く耐久性に優れた透明な特殊1成分形ウレタン樹脂を、
タイル面に被膜してタイルの意匠性を保持したまま剥落を防止する工法です。
ウレタン樹脂の代わりにアクリル樹脂を使うメーカーもあります。
長所
・現在の浮き部分だけでなく、 将来生じるタイル浮きに対しても 効果が及びます
・樹脂被膜ができるので、汚染防止、塩害、中性化、白華現象の軽減になります
短所
・樹脂を塗布するため、汚れ、油脂、鉄粉などの除去・清掃の丁寧な前処理が必要になります
・施工面積を多少広くとる必要があります
・工期が多少長くなります
ダイフレックス社「エバーガードSG工法」パンフレット
http://chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.dyflex.co.jp/free_document/fileshare/catalog/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%80%90%E3%82%A8%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89SG%E3%80%91.pdf
工事費概算
工事費は、施工面積、施工難易度、作業制約などにより変動しますので、
目安、参考としてご活用ください。
交通費、駐車場代、外部足場代、諸経費は別途になります。
1.アンカーピニングエポキシ樹脂注入工法
(1)1平米あたり25ヵ所の施工:8,000円~10,000円前後
(2)1平米あたり16ヵ所の施工:5,000円~6,500円前後
2.アンカーピン併用樹脂被覆工法
(1)ダイフレックス社エバーガードSG:1平米あたり16,000円~20,000円前後
3.部分張替え
予備タイルが保管されている場合の1平米あたり工賃のみ
既存タイル撤去+目荒らし+新規タイル張り:6,500円~10,000円前後
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