シーリング材料の種類、特徴と使用適所

シーリング材料は一般的に主成分の合成樹脂により種類分けされています。
合成樹脂ごとにそれぞれ特徴があり、使用に適した部位・場所、塗装適否があります。

 

 

 

1.シリコン樹脂（SR）

長所

・耐候性が良い
・耐熱性が高い

 

短所

・シーリング廻りを汚しやすい
・塗装が出来ない

 

適所

・ガラス廻り

2.変成シリコン樹脂（MS)

長所

・汚染が少ない
・塗装できる

 

短所

・薄層未硬化が起こり易い
・プライマー依存度が大きい

 

適所

・カーテンウォール
・サイディング

3.ポリウレタン樹脂（PU）

長所

・塗料の適正が良い
・安価

 

短所

・耐候性が劣る
・高温高湿時は発泡することがある

 

適所

・サイディングやボード目地
・塗装仕上げを行う目地

4.ポリサルファイド樹脂（PS)

長所

・接着性が安定している
・仕上り表面が綺麗

 

短所

・少し臭いがある
・べたつきがある

 

適所

・石やタイル目地

5.アクリル樹脂（AC)

長所

・塗装適性が最も良い
・汚染が少ない

 

短所

・体積の収縮が大きい
・低温時施工は要注意（0℃以下は施工不可）

 

適所

・ALC版間目地
・各種ボード目地

 

・可塑剤無添加系

・可塑剤が添加されていないため、高耐久・高耐候が期待
・代表的シーリング材製品名はオートンイクシード

 

適所

・窯業サイディング目地
・タイル・石目地

 

オートンイクシード
https://autochem.co.jp/929/

 

 

 

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コラム執筆者：一級建築士　佐藤静