目荒らし(目粗し)は、
細かい傷をつけて表面を粗い状態にし、
コンクリートや塗装の異材料間の接着性を高める目的で行います。
目荒らしの方法は、
コンクリートか塗装塗膜の違いにより次の方法があります。
1.コンクリート、モルタル
(1)コンクリートやモルタルが柔らかいときは箒や竹のブラシなどで表面をこ
すったり欠き落としたりします
(2)すでに固まっているコンクリート面やタイル面は、
超高圧水を噴射するウォータージェット工法、
細砂を噴射するサンドブラスト工法があります
(3)電動サンダーに金属ブラシなどを装着して研磨処理をする研削工法も用い
られます
2.塗装塗膜
(1)塗装塗膜の目粗しは、一般的にサンドペーパーを用います
(2)高圧洗浄によって旧塗膜や不純物を確実に洗い流し、また鉄部はケレンで
錆を充分に落とした上で、接着力の強いプライマーを使用すると、被塗物
と新しい塗膜との密着性は十分に確保できますので、目粗しの必要はなく
なります
一級建築士 佐藤静