屋上防水 ウレタン防水の工事金額 - 東京の大規模修繕工事、防水工事は千代田区の東京防水にお任せください

前回のブログでは
手塗りで行うウレタン防水の3種類の工法をご紹介しました。

「工法の違いによって工事金額に差異が生じる理由も聞きたい」
とのご要望を頂戴しました。

工法別の工事費の目安と
価格差が生じる理由を簡単にご説明します。

ウレタン防水工法別の工事金額の目安

工事金額は、
・現在の防水の種類
・現在の防水の劣化損傷の程度
・下地補修や下地調整が必要の有無
・防水する場所の施工面積
・突起物・障害物の有無
・施工性の難易度
・材料搬入の経路確保の可否

などによって変わってきます。

以下に下地補修や下地調整などの前処理の必要がない
ウレタン塗膜防水の平場1平米面積あたりの金額をご案内します。

あくまでも目安としてご活用くださいますようお願いいたします。

   〇トップコート重ね塗り  1,800~3,000円/㎡
   

   〇密着工法        3,800~5,500円/㎡
   

   〇通気緩衝工法      5,500~8,000円/㎡
   

   〇機械的固定工法     6,500~9,000/㎡

ウレタン防水工法別の工事内容の違い

1.トップコート重ね塗り

作業手順:プライマー塗り→トップコート塗り

現在の防水層がウレタン防水で、
そのトップコートが色落ちしてきた、
あるいはトップコートの一部が剥げ始めて来た程度であれば、
トップコートを現在のトップコートの上に塗り重ねることが出来ます。

最も安価な工事になり、
ウレタン防水の塗り重ねができるメリットを生かした工事です。

トップコート塗り

2.ウレタン防水密着工法

作業手順:プライマー塗布→ウレタン塗り1層目
     →ウレタン塗り2層目→トップコート塗り

現在の防水層がウレタン防水の場合に採用できる工法です。
トップコートが剥げて防水層の一部にクラックが生じている程度であれば
ウレタン防水の塗り重ねが可能です。

クラックの幅が広いとき、クラックの数が多いなど
現在の防水層の劣化がかなり激しいときは、
補強メッシュによる下地調整補強工事を実施します。

プライマー塗布後、1回目のウレタン塗りの前に
「ウレタン前処置塗り+補強メッシュ張り+目埋めウレタン塗り」を行います。

既存ウレタン防水にプライマー塗布後、ウレタン塗膜1層目

3.ウレタン防水通気緩衝工法

作業手順:プライマー塗り→通気緩衝シート敷設
     →端末と立上りの処理→ウレタン塗り1層目
     →ウレタン塗り2層目→トップコート塗り

現在の防水が押えコンクリートアスファルト防水、
シート防水のときなどに採用する工法です。

自着式通気緩衝シートを敷設することで
既存防水層や下地コンクリートからの水蒸気を
通気層を経由して脱気筒から逃がすことで空気膨れを防止します。

また、既存防水層と新規ウレタン防水層の挙動差異、
伸縮差異による新ウレタン防水層にクラックを生じさせる悪影響は、
通気緩衝シートの緩衝効果により排除します。

4.ウレタン防水機械的固定工法

作業手順:プライマー塗り→防水シート敷設→
     端末と立上りの処理→ウレタン塗り1層目
     →ウレタン塗り2層目→トップコート塗り

現在の防水が露出アスファルト防水のときのスタンダードな工法です。

防水シートを躯体に特殊アンカーピンで部分固定し、
現在のアスファルト層から新しいウレタン防水層に
アスファルト成分が浸出してこないようにします。

シート敷設後の手順は通気緩衝工法と同じです。

防水シート(ランスロックシート)の部分固定

工事費に影響を及ぼす事項

1.使用する材料や
  施工手間が増えると高くなります

 〇トップコート=プライマー塗り+トップコート塗り
 

 〇密着工法=プライマー塗り+ウレタン塗り2層+トップコート塗り
 

 〇通気緩衝工法=プライマー塗り+自着式通気緩衝シート敷設
        +端末と立ち上がりの処理+ウレタン塗り2層
        +トップコート塗り
 

 〇機械的固定工法≒通気緩衝工法
 (敷設するシートの種類と専用アンカーで部分固定する違い)

2.直接の工事費以外に必要な費用

目安でご紹介した金額は防水工事の直接の工事費用です。
東京防水は自社施工ですので中間マージンは発生しませんが、
交通費や駐車場料金、現場管理者の人件費、
会社を維持していくために必要な経費がございます。

高速料金が必要な場所や、
駐車場料金が高い都心の場合、経費は若干高くなります。

これまでの弊社の実績では直接工事費の5~15%が、
駐車場料金も含めたご負担いただく経費総額の目安となります。

3.別途加算される費用

現在の防水層の劣化不良が激しいときは下地補修や下地調整が必要になること、
屋上に上がる手段が無い場合には部分的に外部足場を設ける必要があること
など別途工事費が発生する場合があります。

現地調査時に必要となる別途工事に関して
しっかりとご説明を申し上げますが、
ご不明点がございましたらご遠慮なくご質問ください。

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ブログ執筆者:一級建築士 佐藤