FRPとは、ガラス繊維強化プラスチックのことです。
このFRPと不飽和ポリエステル樹脂を、
2~3層に塗り重ねて防水膜を作っていきます。
高い防水性があり、
強度が高く、
耐食性や耐候性にも優れています。
繊維が入っているので耐久性が高く、
保護層を作らずに施工でき、
軽量であり、
通常歩行することが可能ですので、
ベランダなど比較的狭い範囲の防水に使われます。
建築基準法の防火規定をクリアした製品・工法が多いことも、
戸建住宅のベランダに多用される理由の一つです。
FRPは臭気があること、
弾性が小さいため下地への追従性が少ないので、
ひび割れが発生し易いという短所があります。
ウレタンの柔軟性とFRPの強靭さの両方の特長を生かした、
ウレタン防水+FRP複合工法は、
建築基準法の防火規定が厳しくなる大型建物の駐車場で、
軽量化を図りたい場合などに採用できる工法です。
一級建築士 佐藤静